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きみがぼくを見つけた日/オードリー・ニッフェネガー

4270100397きみがぼくを見つけた日 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)
羽田 詩津子
ランダムハウス講談社 2006-05-01

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春に読んだ(以下略)
ロマンスカテゴリーに入れるか、ちょっと迷ったんですけど、ラブストーリーには違いないので。

いやも~、切なかった…
ヒロイン・クレアはごく普通の女性だけど、ヒーロー・ヘンリーは自分の意思とは関係なしにタイムトラベルしてしまう”特異体質”という設定。このタイムトラベルに纏わる部分が、なかなか面白いというか興味深かったです。大人ヘンリーが過去に行った時、子供ヘンリーに会ってタイムトラベルした時に身を守る方法を教えたりするとことか。しかし、こんな大変で痛々しいタイムトラベルも、ちょっと珍しいんじゃないかと思うんですが(ロマンスでは)…。シビアです…。そしてそのシビアさが、どんどん切ないことに……
上巻は、設定の割に、丁寧な描写ではあるけど淡々と日常生活が描かれてたりして、何だかまったり…?って思ってたんですが、読み進める内に、突然タイムトラベルでいなくなってしまうヘンリーと、その間独りでヘンリーの帰りを待つしかないクレアにとって、何てことない平凡な日常がどれ程貴重なものかを思うと堪らなくなってくるんですよね…。下巻は、変えられない未来に向かうしかない2人に号泣でした。ラストも、見方によってはある意味ハッピーエンドと捉えることもできるのかもしれないけど、切な過ぎます(T.T);; とは言っても、決して後味が悪い訳ではないし、設定に抵抗なければおススメ作品だと思います。

で、後書きに、映画化予定みたいな事が書いてあったので、いつなんだろ~…と思ってたら、来月日本公開だそうで!
早速、公式サイト行って予告を見たら、かなりイメージ通りな映像で、おおっ!て感じでした*

[公式サイト]

もう予告見ただけで泣いちゃいましたよ……。劇場で観たい気持ちもあるけど、こういう映画は家で一人でじっくり観たかったりもするので(笑)、迷うところです。

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2015/08/29(土)17:01 受信