■アルバレアの乙女■

*ストーリー

大陸「クラシュケス」において、最も永い繁栄を誇る王国「アルバレア」
彼の国を支えるのは、世界最強と謳われる聖騎士団と、それを統べる「聖乙女」
「聖乙女」は世界にただ1人、アルバレアにのみ存在し、その聖なる力をもって騎士達の能力を数倍にも高め、守護し、勝利へと導く。
しかし聖乙女の力が発揮される期間は短く、聖乙女が己の力の衰弱を悟った時、次期聖乙女に力を引き継ぐ為、候補生が選出、召集される。
そして今、第117代聖乙女を選任するべく、3人の少女が王都へ集められた----

*アルバレアの乙女って…

97年にPC−FX、98年にプレイステーション用ソフトとして発売された、育成恋愛シミュレーションゲームです。(角川の“あすかコミックス”から、漫画も出てます♪(全2巻)作画はもちろんキャラデザインをされている、モテギ春恵さん* 小説も出てますけど…もしかして、どちらももう絶版なんでしょうか…;;;)
プレイヤーは「聖乙女」候補生の1人、アシャンティ=リィスとして、「聖乙女」を目指し、二人のライバルと競いながら、1年間様々な勉強・訓練を行ないます。
最終的に「聖乙女」になるのが目的ではありますが、そこはそれ(笑)、教官である5人の聖騎士や、街で出会う謎の人との恋愛を堪能するのが真の目的。
と言っても、聖乙女の道はなかなか手強くて、何も知らずにプレイした場合は、まず間違いなく、すさまじく虚しいエンディングを見る事になってしまうのでは…と思われます。(私は見た…)でも聖乙女エンディングもなかなか乙なものなので、個人的にはおススメだったりします♪(PS版は少し易しくなった様な気がしますが。)
2ヶ月に一度、実践訓練なるモンスターとの戦闘があるんですが、これが気分転換と言うか刺激になるおかげで、途中でダレてしまう事もなく、ゲームを楽しむ事ができます♪(好みの問題ではあるんでしょうが…;;)
エンディングも実に多彩で、結構意表を突かれるものがあります。(恋愛&聖乙女ED以外のEDも見物(笑)です*)
あと特徴と言えば、会話(台詞)がとても豊富ということでしょうか♪同じ場所でも、天候・季節によって会話内容が変わってくる(期間限定グラフィック有り)という芸の細かさ(笑)。きっと全ての台詞を見るのは至難の技でしょう。

■PC−FX版■

とにかく魔法の種類が多いです!! アシャンの使える攻撃魔法もとても多彩。各聖騎士の使う最強魔法よりも強い、聖乙女専用魔法「ラ・ルーナ」はなかなか快感(笑)。戦闘では、アシャンだけでなく聖騎士達も自分で操作するので楽しさ倍増。でもちょっと時間がかかるかも…?

絵的には、グラフィックもイラストの方に近い絵柄なので、イベント等で止め絵が出て来ても、あまり違和感がないです。

休日に聖騎士が部屋までお誘いに来てくれます。PS版では自分からは一切誘ってくれないカイン(↑の青い人)も、FX版ではこまめに誘ってくれます。ただ、断った時の表情がちょっと恐すぎな気がします…皆さん…。でもデートの時は最初から音声が入っていてサービス良し(?)*

■プレイステーション版■

戦闘システム&魔法が一新。ちょっと物足りなくなりました(笑)。聖騎士もあまり魔法を見せてくれません…(特に最強魔法)基本的に防御体制でいればいいので、FX版より楽にはなりました。魔法を使うと、聖騎士が一言メッセージをくれたりします(笑)。

絵的には、随分綺麗になったなぁ…という感じです。表情も豊かになりました♪ でも、グラフィックが止め絵以外全てアニメ絵になってしまったので、イベントでイラストが入ると、ちょっと違和感が…;;

イベントが少し増えてお楽しみ倍増* 2ヶ月おきの晩餐会では、ちょっぴりノーブルな雰囲気が楽しめます。

ストーリーには直接関係ないキャラ達(主に騎士団員)の会話があったりして、奥行きが出た様な気がします。聖騎士同士の会話もなかなか興味深いです。

桜屋 響/周防丸屋. 2001.